投稿者: master
ココナッツ横浜店
【お知らせ】DAN JAPAN(事務局)年末年始の営業について
DAN JAPAN事務局の年末年始スケジュール
DAN JAPAN事務局は以下のスケジュールでお休みをいただきます。
年末年始にダイビングを予定されている方は、お早めにお手続きください。
【事務局休業期間】
12月28日(金)13時まで営業
12月29日(土)~1月3日(木)休業
1月 4日(金)13時から営業
1月 7日(月)~ 通常営業
※会員カードは、お申込み完了から1週間程度でお届けできるよう、ゆうメールで発送致します。
(地域や郵便事情でお時間がかかる場合もあります。)
※新規ご入会・更新手続きは12月27日(木)までとさせていただきます。
●お休み中にWeb等にてご入会手続きをした場合:
お申込み情報に不備がなく、年会費の入金が完了した日が入会日となります。
レジャーダイビング保険は、入会日の翌日からの補償となりますのでご注意ください。
※国内からのお申込みのみとなります。出国後のお手続きの場合、保険適用外となります。
※お申込み情報に不備がある場合には、入会が完了しない場合があります。お早めにお手続きください。
●1月1日中途加入のダイバープラス保険および業務中プラン保険:
12月20日(木)が申込み期限となりますのでご注意ください。
【期間中の提供サービスについて】
●DAN緊急ホットライン:24時間対応致します。
→減圧障害が疑われる場合には、ホットラインまでご連絡ください。
●DANメディカルインフォメーションライン(医療相談):
メールでのご相談は上記期間も受け付けておりますが、ご返答につきましては2019年1月4日(金)以降の手配となり、医師照会案件は手配後1週間程度お時間をいただくこととなりますのであらかじめご了承ください。
お電話によるご相談は、事務局営業期間にご連絡ください。
●事故報告の受付:事務局営業期間にご連絡ください。
DAN酸素インストラクタートレーナー講習開催のお知らせ
2019年のDAN酸素トレーナー講習開催が決定しました!
※2017年リリースの新教材を使用した講習となります。
新教材をお持ちでない場合、教材のご購入が必要となりますので、ご注意ください。
【開催日/場所】
●伊豆会場:2019年2月19日(火)、20日(水)2日間
(申込期限:2019年2月8日(金)書類事務局必着)
静岡県賀茂郡東伊豆町稲取1965-6 稲取マリンスポーツセンター内 会議室
開催案内(伊豆会場)
●横浜会場:2019年3月28日(木)、29日(金)2日間
(申込期限:2019年3月15日(金)書類事務局必着)
神奈川県横浜市中区本町4丁目43番地 A-PLACE馬車道3F 大会議室
開催案内(横浜会場)
【講習受講料】
インストラクタートレーナー新規講習:40,000円(税込43,200円)
インストラクタートレーナー更新講習:20,000円(税込21,600円)
インストラクタートレーナーアップデート講習:5,000円(税込5,400円)
*教材費(別途):15,556円(税込16,800円)
【参加申込書】
DAN酸素インストラクタトレーナー講習 参加申込書/受講条件確認書
※参加申込書記入→所属指導団体より承認印受領→受講条件確認書と共にDANにご確認ください。
記載内容を確認後、DANより受講料と教材のお支払依頼のご連絡をさせていただきます。
※2017年より教材が改訂となりました。「新規」「更新」のいずれの場合でも、教材をご購入ください。(価格については各開催案内に記載されています。)
【お問合せ先】
DAN JAPAN事務局 トレーニング担当 白石
☎045-228-3066(平日9時~17時)
✉shiraishi@danjapan.gr.jp
ダイビングショップ Liberty
【NEWS】串本ダイビング事業組合との提携開始!
関西・中部のダイバーに朗報!
DAN JAPANと串本ダイビング事業組合の提携開始
関西・中部のダイバーにとって身近なダイビングスポットとして人気の串本。
黒潮のあたるダイナミックな海が魅力です。
2005年には串本沿岸地域がラムサール条約に登録され「世界で最も北にあるサンゴの海」として保護されている海域となります。
▶和歌山県串本町公式サイト(ラムサール条約登録の町)(クリックで参照)
<写真提供>串本海中フォトコンテスト実行委員会
しかし、伊豆半島と比較して半島が大きく、関東地域のように再圧治療施設がすぐ近くに無いため、万が一の際の速やかな対応の求められる地域の1つでもあります。
ダイバーにさらに安心してダイビングを楽しんでもらえる環境づくりのため、串本ダイビング事業組合がDAN JAPANに働きかけ、今回の提携が実現しました。
串本ダイビング事業組合は、串本地域で活動する22事業者により形成されており、「串本の海を安全に楽しんで頂けるダイビングフィールドを目指す」ことを目的として活動しています。
まず第一段階として、11月26日(月)に、串本において説明会を実施しました。
また、ダイバーの緊急搬送をするにあたり関係する官公庁や医療機関などを訪問し、現在の状況確認、および将来的な協力を依頼しました。
今回の訪問により、美しい海をダイバーにより一層楽しんでもらうための取り組みの、大きな1歩を踏み出すことができました。
DAN JAPANのミッションである「救急医療援助が必要なダイバーを助け、ダイビングの安全を促進すること」を実現するために、今後も活動を行ってゆきます。
今後の活動は、ブログやFBなどで随時情報発信してゆきます。
▶串本ダイビング事業組合公式ホームページ(クリックで参照)
【Incident Report】レギュレーターホースの破裂は未然に防止できたかもしれない
水深約9mでレギュレーターホースが破裂。急浮上することとなった。
[報告されたケース]
その日、2本目のダイビングでのことです。1本目のダイビングは水深約26mのレック(沈船)に潜り、2本目は最大潜水深度が約12mでした。
潜水開始から10分経過し、水中トンネルを抜けた後、約30秒で今回のインシデントが発生しました。
私が水深約9mにいた時、セカンドステージの近くでレギュレーターホースが破裂しました。空気を吸うことは出来たのですが、目の前が一面の泡で何も見えなかったので浮上をしました。水中トンネルの中でこの破裂が起こったとしたら、どう対処したか、私にはわかりません。
一緒に潜っていたダイバーによると、私はまるでロケットのように急浮上していたそうです。浮上中は息を吐き続けていたにも関わらず、その日の夜は身体に違和感を感じました。3日後に帰宅し、かかりつけ医に診察してもらいましたが、特に何も問題がないようでした。
このレギュレーターは、自分の器材でした。旅行前に点検した時、ホースの金具部分のゴムの片側が、反対側に比べてほんの少し出っ張っているように見えました。ホースに圧力がかかっていない時には問題ないように見えたのですが、タンクのバルブを開けたら正常な状態とは大きく異なっていたようです。でも、器材の準備をしている最中には気付きませんでした。しかし、バディがダイビング開始直後に私の写真を撮っていて、セカンドステージにホースが接続されている部分で大きく折れ曲がっていたことが判明しました。
もし時間があれば、レギュレーターをオーバーホールに出していたでしょう。しかし、問題に気づいたのは旅行前日の夜でした。その時は、たいしたことないと思いましたが、今では大問題だったのだと感じます。
[専門家からのコメント]
何か変だ、と感じるのであれば、恐らく何か異常があるのです。問題を発見した場合には、そのまま放置するのではなく、直ちに解決するべきです。
幸いにもこのケースのダイバーは、傷害を負わずにダイビングを終了しました。深く潜っている最中にインシデントが発生したわけでもなく、さらに浮上中に息を吐く必要があることをダイバーは承知していました。また、発生時には減圧停止の必要はありませんでした。
もしも深く潜っている最中、もしくは減圧停止の必要があったならば、溺水や動脈ガス塞栓症(AGE)、減圧症(DCS)という結果になった可能性があったのかもしれません。
【参考動画:破裂寸前のレギュレーターホース】製作:seasirmake
ダイビングショップWOW
【Medical FAQ/医療相談】蝸牛型メニエール病患者のダイビング可否
◆相談内容◆
質問者:男性:59才
数年前に左突発性難聴になり、聴力の軽度低下を残し治癒とされていました。4か月前にに2回目の左突発性難聴になり、聴力過敏を残し治療終了しました。その後徐々に聴力過敏はよくなっているところでした。
今回、左聴力低下と耳閉感と軽度のめまい(浮遊感)を自覚し耳鼻科再診したところ、「蝸牛型メニエール病」の診断となり、メニレットの内服治療が始まりました。めまいは消失していますが、聴力・耳閉感の改善はありません。とりあえず3か月内服予定と言われています。
ネットで調べたところ、「蝸牛型メニエール病」の場合、めまいがなければダイビングしてよいという情報がありましたが、ダイビングは可能でしょうか?
◆医師からの回答◆
メニエール病は内リンパ水腫により、めまい、難聴、耳鳴りなどが生じる病気です。難聴、耳鳴り、耳閉感などの聴覚症状を伴うめまい発作を反復するものは「メニエール病確実例」とされます。診断には各種検査が必要ですが、基本的には自覚症状により診断されます。
めまいを伴う突発性難聴では、メニエール病初回発作と鑑別がつかない場合があり、めまい発作の反復を確認したうえでメニエール病と診断します。
めまいは回転性のことが多いですが、浮動性の場合もあります。また、特別な誘因なく発生し、嘔気・嘔吐を伴うことが多く、持続時間は10分から数時間程度までと多様です。
聴覚症状はめまい発作前または発作と同時に発現・増強し、めまいの軽減とともに軽快することが多いですが、発症から年数が経過するにつれて難聴が不可逆性となることが多く、またメニエール病の両側化が生じる症例もあると言われています。
メニエール病が難病といわれる最大の問題点は、めまい発作の反復にあり、間欠期のめまい発作予防治療がきわめて重要です。まずは生活指導(過労・睡眠不足・ストレスの回避)、心理的アプローチ、薬物治療(浸透圧利尿薬、内耳循環改善薬、抗不安薬、ビタミンB12、漢方薬)といった保存的治療を開始し、無効な場合段階的に高侵襲治療に移行します。
◎蝸牛型メニエール病とは?
メニエール病には非定型例が存在し、質問者の「蝸牛型」とは、聴覚症状の増悪、軽快を反復するもののめまい発作を伴わないものをいいます。
蝸牛型は、めまい発作を伴うメニエール病確実例に移行する症例が少なくないとされています。
◎治療中のダイビングは?
メニエール病の症状は繰り返すことが特徴で、めまい発作がいつ起こるかを予測することができません。
潜水時にめまいが生じると、
●方向感覚を失って海面方向が分からなくなる
●中性浮力が取れなくなったりして大深度に潜水してしまう
●びっくりしてパニックに陥り急浮上の原因になる
●めまいにより酔って嘔吐すると、吐しゃ物がレギュレータの排気弁に詰まり、吸気時に海水を吸引して溺れる
など、いずれも命にかかわる危険性があります。
また、潜水後のめまい症状は、圧外傷、内耳型減圧障害との区別が困難となります。
加えて、薬物療法に用いられる利尿薬は脱水により減圧症の発症リスクを高めます。
以上より、基本的な考え方として、メニエール病治療中の潜水は勧められません。
【今回の質問者の場合】
残念ですが、潜水は勧められません。
蝸牛型の場合、確かにめまいはないとされますが、経過中に典型的なメニエール病、すなわちめまいのあるタイプに移行することも多いとされます。
また、反復性の疾患のために、質問者についても治癒判断が難しいことが予想されます。
質問者は今回はじめてメニエール病と診断されたようですが、数年前、4か月前のエピソードも今から振り返るとメニエール病の症状であったと説明されていることと思います。
さらに、現在服用中のメニレットは利尿剤であり、利尿剤は脱水により減圧症のリスクを高める可能性があります。
最終的には主治医の判断が尊重されますが、少なくてもメニエール病で内服治療中の現在の潜水は勧められません。
※治癒した後のダイビングは?
今後内服治療が必要なくなり、主治医に潜水してもよいかどうかの相談をする際、主治医が潜水に詳しければ問題ありませんが、詳しくない場合は、以下の観点からの相談が良いかと思います。
・潜水中のめまい発作は危険で致死的となることもあるのですが、今後めまい発作を起こす可能性はどの程度と考えますか。
・車の運転は大丈夫ですか、避けた方が良いですか。いずれにせよ、今は治療に専念されることをお勧めします。
《参考文献または参考元》
●渡辺行雄 メニエール病診療ガイドライン2011年版のポイント 日本医事新報 No.4623 p82-88, 2012
●渡辺行雄 メニエール病の診断・治療 Pharma Medica Vol.31(10)29-31, 2013
●武田憲昭 メニエール病・遅発性内リンパ浮腫 MB ENT No.214 p1-6, 2018
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