【10/13イベント中止】WATER BORN FESTIVALに初参加!

DAN JAPAN、第42回 Water born Festivalに参加します

【10月13日】海況悪化のためイベント中止となりました。

年に5回、富戸漁港で開催されている「Water Born Festival」。
10月13日(土)・14日(日)に開催される第42回のフェスティバルにDAN JAPANが参加します。

当日、お立ち寄りいただいたダイバーの方には、特典が盛りだくさん!

特典その①【Alert Diver Monthly無料配布】
会員限定で配布している「Alert Diver Monthly」最新号を、各日100部限定で配布します!
最新号の特集は「減圧障害」。ダイビングを安全に楽しむために、予防方法や最新情報まで含まれた保存版です。
特典その②【特別入会キャンペーン】
現地でDAN JAPANにご入会いただき、現金でお支払いいただいた方には、入会金を3,000円引きに!
しかも、特別にDAN JAPANオリジナルメッシュバックもプレゼント!
お友達も誘ってお得に入会しちゃいましょう♪

●WARTER BORN FESTIVALとは?

東北での震災後、震災の影響でダイバーが少なくなることが危惧されたことをきっかけに、「ダイバーだからできること」をテーマに、東日本震災復興チャリティーイベントとしてスタート。
現在は名称が変わりましたが、引き続きチャリティーイベントとして活動しています。
当日は、10社以上の器材メーカーが出展し最新器材をモニター使用できたり、いとう漁港による海鮮バーベキューとみそ汁が無償提供されるなど、ダイバーにとって楽しいイベントです。
イベント参加に事前申込みはありません。当日に富戸で潜った方が対象となります。

開催日:2018年10月13日(土)、14日(日)
開催場所:東伊豆 富戸漁港
イベント参加費:無料

「Water Born Festival ~海で元気になろう!~2018」東伊豆:富戸にて 第39回 2018年4月14日~15日、第40回 5月26日~27日、第41回 6月9日~10日、第42回 10月13日~14日、第43回 11月10日~11日
↑WARTER BORN FESTIVALホームページ

【Incident Report】残圧のないタンクでダイビング

ダイビング前チェックをせず、水中でタンクが空だと気付いた

[報告されたケース]

妻と私は、トワイライト(日没前後)とナイトの2本のダイビングを予定していました。
ナイトダイビングで、新人ダイバーである妻が先にエントリーした後、私は素早く器材を装着し、レギュレーターとBCDのインフレーターをチェックしました。ところが、残圧計をチェックするのを忘れていました。

私がエントリーした後、ダイブマスターがガイドするグループは素早く潜降し始め、マンタポイントへと進んでゆきました。私はゆっくりと潜降していたので、グループの一番後ろにつくことになりました。妻は私から約9m程前で泳いでいました。

そのうちに、私はレギュレーターがすごく吸いづらいことに気づきました。
次に吸うと、一息の半分ぐらいしかエアが供給されず、自分のタンクが空だということに気づきました。私は、妻のところに行くか、浮上するかを決断し、妻の方に向かうことに決めました。妻は私から離れて行っていましたが、なんとか追いつくことが出来ました。

しかし、妻に手が届いた時には、私はすでにエア切れの状態でした。なんとかオクトパスをつかみ取りましたが、最初は上下逆さに口に入れたため、呼吸ができませんでした。さらに数回試し、半分水が混じった空気を吸って水面までようやくたどり着ける程度の空気を確保することができました。

妻に浮上の合図を出し、私たちは緊急浮上しました。
浮上の際、私はウェイトを捨て、妻はBCDを膨らませました。(私のタンクは空で、パワーインフレーターを使用できませんでした。) 私たちは水面で大声をあげて助けを求め、しばらくしてようやくスノーケリングのインストラクターが助けに来てくれました。その後、私たちが乗ってきたのと違うボートに案内され、水から上がりました。
私は少し海水を飲んでしまいましたが、2人共ケガはありませんでした。

ダイビング後の器材セッティングとタンク交換は、本来ボートクルーの責任でした。そして、ほとんど残圧のないタンクを渡されたにもかかわらず、自分で残圧計の確認をしなかったためにタンクが空だったことに気付かなかったのだ、と結論づけました。

[専門家からのコメント]

ダイビング前のチェックをしなかったことが原因で、ダイバーの命は失われていたかもしれません。ダイビング前チェックで、十分な残圧があることや、レギュレーターが正常に作動することを確認できます。

今回のケースで、なぜチェックを忘れるという危険な状況が生じたのでしょうか。
結婚していたとしても、自動的にそのパートナーと完璧なバディ関係が築ける訳ではありません。誰とバディを組むにしても、毎回潜る前にバディダイビングのルールを確認するべきでしょう。ダイビング前チェックリストの全ての項目をバディが一緒に確認し、一緒にエントリーするべきです。エントリー直後は、空気の漏れがないかどうかも点検し、ダイビング前チェックを完了させてください。

別々にエントリーしたバディは、おそらく水中でも離れたままで、お互いにアシストしあうことはできないでしょう。今回のケースで、エアが完全に無くなる前に妻に追いつくことができたのは、単なる幸運に過ぎません。

– Petar Denoble, M.D., D.Sc.

【Seminar】第20回 安全潜水を考える会 研究集会を開催!

今年で20回を迎える「安全潜水を考える会 研究集会」。
DAN JAPANにご協力頂いている潜水専門医師や、海上保安庁などの講師から直接ダイビングの安全に関する話を聴講することができます。

DAN JAPAN会員は無料、さらに今年は非会員でも1,000円で聴講が可能です。会場に入場できる人数には限りがありますので、事前申込制とさせていただき、人数に達した場合には締切とさせていただきます。
お申込みはお早めに!

開催案内
【日時】2018年10月27日(土)13:00~17:00(12:30開場)
【場所】東京海洋大学 越中島キャンパス 八十五周年記念会館
    ※ページ下部の地図をご確認ください。
【参加費】
 DAN JAPAN会員(一般/インストラクター/スポンサー):無料
 安全潜水管理者・DDNET医師:無料
 DAN JAPAN非会員・パートナーシップメンバー:1,000円
 ●交流会:1,000円
 ※会員の方は、必ず会員証をご持参ください。
 ※会員以外の方は、受付にてお名前をお伝えください。
【参加申込】※事前申込制です。
 メールにて、①会員番号 ②お名前 ③交流会への参加有無をお送りください。
 ◆申込先:(一財)日本海洋レジャー安全・振興協会 DAN JAPAN事務局
   mail:info@danjapan.gr.jp
   TEL:045-228-3066 FAX:045-228-3063
 ※電話もしくはFAXでもお申込みいただけます。
 ※スポンサー会員は、1口につき3名様まで無料でご聴講いただけます。
 ※DDNET医師、安全潜水管理者、非会員の方も必ず事前にお申込みください。

【スケジュール】
 12:30~ 開場
 13:00~ 開演(各1時間 ※質疑応答10分含む)
  海上保安庁警備救難部 救難課
   「海上保安庁における安全潜水について」
  松本 秀夫 先生(東海大学 体育学部)
   「大学におけるダイビングと安全~学生が安全に潜るための枠組み~」
  小島 泰史 先生(東京医科歯科大学附属病院 高気圧治療部)
   「ダイバーにとってメディカルチェックとは」
 17:00~ お楽しみ抽選会
 17:30~ 交流会(19:00 終了予定)


●案内図(東京海洋大学HP)

●JR線 京葉線・武蔵野線 越中島駅 1番出口 約徒歩2分
●地下鉄 大江戸線・東西線 門前仲町駅 4番出口 約徒歩10分
●地下鉄 有楽町線・大江戸線 月島駅 徒歩約10分

 

【Report】2016年ダイビング事故死亡者数統計

IDAN Diving Fatalities Report 2016

DAN JAPANでは、DANアメリカ、DANヨーロッパ、DANアジアパシフィック、DAN南部アフリカと共にIDAN(インターナショナルDAN)を組織し、全世界でダイビング事故が発生じた場合のアシスタントを行っています。
各DANではダイビング事故の情報を収集し、傾向と分析をしています。
2016年の圧縮空気潜水による死亡事故数が報告されましたので、掲載します。

各DAN死亡者数は、DANホットラインコールや事故報告を通じて収集されています。(DAN JAPANでは海上保安庁の統計、およびホットラインコール、事故報告などの総数です。)

2015年の統計では182名でしたが、2016年は200名と約9%増加しました。
2014年は222名と多くの死亡事故が発生しており、2015年は減少したのですが2016年は再度増加に転じました。
ダイビング事故は様々な原因により発生し、この統計からは各事故の詳細な発生原因は不明です。

【主に増加した国】
●アメリカ 39名→59名(2014年は80名)
●オーストラリア 8名→14名
●メキシコ 2名→6名
など

【主に減少した国】
●日本 15名→11名
●韓国 15名→6名
●イギリス 9名→5名
●インドネシア 7名→3名
など

DANでは、ダイバーが事故を起こさず、全世界の事故者が1名でも減少することを目標に、今後も引き続き活動を行ってゆきます。

↓イラストをクリックするとダウンロードが開始します。

 

【Medical FAQ/医療相談】睡眠障害で服薬中のダイビング

◆相談内容◆

質問者:インストラクター

睡眠障害のあるお客様からトレーニング受講の申し込みがありました。
ダイビングのトレーニングが可能かどうか、また条件付きとなるか助言を頂きたく思います。
指導者としてアドバイスするために、専門医のご見解をうかがいたいと思います。

【ゲスト情報:20代・男性】
2年前から睡眠リズム障害を患い、現在通院中。朝起きられないなどの症状があった。1年ほど前から改善し、バイトなどにも遅れることなく行けるようになった。改善がみられるため、薬を減らす方向で治療を進めている。
処方されている薬は、2種類。
●ロゼレム:毎日服用
●マイスリー:屯用として服用

◆医師からの回答◆

最終的には主治医と相談の上での判断となりますが、ここでは考え方について触れます。
今回の質問は、2つの問題に分けられるでしょう。
①薬の問題
②病気の問題

①薬の問題
毎日服用のロゼレムはメラトニンに作用するタイプの睡眠導入剤です。
短時間作用(効く時間が短い)とされますが、実際には翌日まで効果が持ち越すことがあることが知られています。
つまりは、翌日も眠い。そのため、車の運転、危険な機械操作など避けることが求められています。
潜水は運転操作に準ずる注意力が必要とされており、車の運転が禁止(ないしは勧められない)、と主治医に判断されている場合の潜水は望ましくないでしょう。

また、一般論としては、薬の処方内容(量・種類)を変更中の潜水は勧められません。
【参考文献】DAN JAPAN会報誌「Alert Diver 61号(2016年発行)P2~7 :薬は潜水可否のヒント!?」
※DAN JAPAN会員ページ「MyDAN」に掲載されています。(ログインが必要です。)

主治医としては状態が落ち着いたので投薬を減らすのですが、減らした結果症状が再発する可能性もあります。そのため、潜水は一定期間投薬中で副作用なく落ち着いていること、ないしは減薬した結果、状態が落ち着いていることを確認してから、となると考えます。
よって減薬スケジュールも把握した方がよいでしょう。

②病気の問題
睡眠障害を起こす病気(原因)は様々です。
睡眠リズム障害であれば生活習慣の問題かもしれませんが、うつ病その他何らかの精神科的疾患によると診断されてはないでしょうか。その場合は病気の状態と潜水適性についても考慮する必要があります。
・潜水への意欲
・きちんと指示を守れるか
・注意力は正常か
・他者(バディ他)との協調性に問題ないか
等を総合的に判断することになります。

上記は主治医の判断となりますが、仮に主治医が潜水許可をした場合でも、面談の結果、インストラクターの立場からは潜水を勧められない、との判断もあり得るでしょう。
逆の判断(主治医は勧めないが、インストラクターが許可する)は不可能であると思います。
以上の点に注意し主治医と相談して判断してください。

-DAN JAPANメディカルチーム