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【Incident Report】ウェイトが軽すぎて不快なダイビングに

【Incident Report】ウェイトが軽すぎて不快なダイビングに

ウェイト量を潜る前にチェックせずにダイビングしたダイバー。
水中で何とか調整しようと思ったが・・・。

[報告されたケース]

私は、その旅行に、レギュレーターとマスク、ブーツのみを持って行きました。今まで全ての器材を持参していたのですが、トランジットの際に身軽に移動できること、でも最低限快適に潜れることを重視し、初めて試してみました。私のBCDはウェイト一体型で、基本、いつもこのBCDで潜っていました。

1本目のダイビングの際、希望のウェイト量をショップに申告し、ポケットのついたベルト型のウェイトを受け取りました。この時のウェイト量は適切なもので、問題なく潜ることができました。2本目のダイビングの時にも同じポケット付きのウェイトベルトを使用しました。しかし、自分でポケットの中のウェイト量を再確認しませんでした。今思うと、これは完全に私のミスでした。

エントリー後、なかなか潜降できなかったので、担当ダイブマスターにウェイトが軽すぎることを伝えました。ダイブマスターは私のBCDに約3キロのウェイトを入れてくれましたが、それでも足りなかったので、ダイビングを楽しむことができず途中で中止せざるをえませんでした。ボートにアンカーラインはなく、浮上する際に安全停止をすることはほぼ不可能でした。幸いなことに、ダイブマスターが少しずつ水底から浮上するようにガイドしてくれたので、浮上中に数回BCDから空気を抜くだけの時間がありました。

[専門家からのコメント]

旅行に持ってゆく荷物を少なくしようと考えるダイバーや、自分で器材を持っていないダイバーは、慣れない器材をレンタルもしくは提供してもらうことになります。このため、問題になる状況が発生する可能性が高まり、最悪の場合には安全なダイビングをすることが難しくなります。このダイバーは、潜る前にウェイトベルトのポケットに適切な量のウェイトがあるかどうか確認しなかった、自身の責任を認めています。今後は、ウェイト量はもちろん、ダイビング前に全器材をチェックするところまで範囲を広げて、注意すると良いでしょう。

全ての器材が問題なく機能し、適切な配置・構成(コンフィギュレーション)で十分に性能を発揮できることを最終的に確認する責任は、ダイバー自身とバディにあります。慣れない器材を使用する場合、海などのオープンウォーターで実際に使用する前に、波の少ない浅い海や、プールなどの環境で事前に試しておくと役に立ちます。

また、適切なウェイト量を確認するための浮力チェックは必ず行うようにしてください。最も一般的に推奨される浮力チェックの方法は、水面でBCDの空気を完全に抜き、通常の呼吸をします。適正なウェイト量であれば、通常の呼吸を止めた時に、目が水面の位置で浮いていることができます。

– Marty McCafferty, EMT-P, DMT, EMD-A


【参考動画:適正ウエイトのチェック】制作:Ocean+α