【お知らせ】Alert Diver Monthly Year Book 2017 創刊‼

ダイビングの安全情報を満載
Alert Diver Monthlyの2017年分が一冊の本に

2017年1月より、新たに創刊したDAN JAPAN会報誌「Alert Diver Monthly」。
以前は年3回の印刷物として会員の皆様にお届けしていた「Alert Diver」が、Web上で閲覧する年10回の情報誌になりました。

Web上で閲覧する会報誌は、拡大・縮小が可能でフルカラー、様々なデバイスで読めるため多くの会員様から好評を頂いています。しかしその反面、「お店に置いてゲストに読んでもらえなくなってしまった」「書き込みや付箋が付けれないので、印刷物を希望します」などのご意見も頂戴していました。

このため、Web上のAlert Diver Monthlyアーカイブはそのままに、2017年に発行したVol.1~Vol.10を取り纏めて「Year Book 2017」を創刊することとなりました。

DAN JAPAN会員も、非会員も手にできる
正確で最新な情報を発信

DAN JAPANの目標は「全てのダイバーのレベルアップ」です。
全てのダイバーが正しい知識を持ち、安全に気を付けて潜る事により、多くの事故は未然に防ぐことが可能であると考えています。このため、現在は様々なツールを使用して安全情報を発信しています。

しかし、「Alert Diver Monthly」は会報誌であり、会員専用ページに掲載されているため、非会員の方は読むことができませんでした。
現在、2018年分の会報誌は会員様しか読めませんが、2017年分を冊子として頒布することでより多くの方に情報を提供できると考えています。
(有効なDAN JAPAN会員は「MyDAN」にログインし、2018年分を含む全ての号を閲覧できます。)

DAN JAPANホームページ「DAN Store」内で有料頒布
現在送料無料キャンペーンを実施中

購入は、DAN JAPANホームページの「DAN Store」で受付けています。(今回、初めての試みとなるため、ご入金の確認後、発送は1~2週間程度お時間を頂く形となっておりますので、ご了承ください。)

2019年4月5日(金)〜7日(日)に東京・池袋にて開催されたマリンダイビングフェア2019にて先行販売を開始し、すでにご予約をいただきました会員様もいらっしゃいます。
現在、「創刊記念」として送料無料キャンペーンを実施していますので、ご購入希望の方はお早めに!
▶過去タイトルはこちら:Year Book 2017タイトル一覧
▶ご購入はこちら:DAN Store

価格(税込)
▶DAN JAPAN会員:2,800円
▶一般(非会員):3,200円
▶送料:無料(キャンペーン実施中)

お問合せ先:DAN JAPAN事務局
✉ info@danjapan.gr.jp
☎045-228-3066(平日9時~17時)
担当/白石(しらいし)

【Incident Report】水中での吐き気

ダイバーが水中で吐き気を覚えて浮上
吐き気の原因は不明だった

[報告されたケース]

ダイバー数人が、いつも潜っているダイビングポイントで、水深40mへのディープダイビングをしていました。潜降中、水深25m付近で女性ダイバーが吐き気を覚え、一旦停止しました。彼女はバディに不調を伝え、ダイビングを中止することにし、10分以上かけて2人で浮上しました。他のダイバーには状況を伝えず浮上したため、他のダイバー達はそのままダイビングを続けました。

ボートでは、吐き気を訴えるダイバーに対して、症状緩和のためにスタッフが準備した酸素を供給しました。グループの他のダイバーはボートに呼び戻されることなく、20分以上経過してからダイビングを終了しました。全員がダイビングを終了しボートに戻った後、ボートは岸に向かって移動を開始しました。移動中、水中に魚の大群と遭遇したため、数人のダイバーはスノーケリングして魚を見たいとリクエストしました。船のキャプテンは、ダイバーの吐き気が改善しておらず酸素を供給しているので、短時間だけとの条件を付けて船を止めました。5分後、ボートは再び海岸に向かって移動を開始しました。

吐き気のあるダイバーは安静を指示され、港で様子をみていましたが、30分経過しても症状が改善しないため医療機関に搬送されることになりました。24時間経過を観察しましたが、身体状況は良好で治療の必要はないと診断され、退院しました。結果として、吐き気の原因は不明でした。タンク内の空気を分析しましたが汚染物質は検出されず、レギュレーターも検査しましたが問題はありませんでした。このケースでは、ダイバーは船酔いはしておらず、吐き気以外の症状もありませんでした。

[専門家からのコメント]

症状が出てすぐにダイビングを中止したことで、ダイバーとバディは安全に浮上し、すぐに症状について医学的な評価をすることができました。ボート上での酸素供給のタイミングも良かったと考えられます。しかし、ダイバーを岸に運び、医療機関へ搬送するまでに若干の遅れがありました。診察は、できるだけ早く受けるのが理想です。このケースのダイバーの症状は、船酔いやダイブプロフィールなどの明確な原因がない吐き気でした。ダイビングとは無関係な健康上の問題が疑われますが、それでもできるだけ早く診察を受けるにこしたことはありません。

タンク内の空気の分析は、汚染が症状の原因ではないことを確認するうえで役に立ちました。また、ダイバーの症状は悪化せず、治療の必要なく改善しました。今回のケースでは、吐き気の原因が不明なため、ダイビングを再開する前に健康診断を受けること、また、再度同様の症状が現れないことを確認しながらダイビングすることをお奨めします。

– Brittany Trout

【Medical FAQ/医療相談】外傷性気胸後のダイビング

◆相談内容◆

質問者:男性・46歳

約1年前に交通事故で外傷性気胸になりました。その後順調に回復し、現在服薬なし、スポーツ(サイクリング、ランニングなど)も楽しんでおり、生活に支障はありません。

先日、体験ダイビングに申し込もうと思ったところ、問診票に「気胸の既往歴がある場合には、医師への相談が必要」と記載がありました。
ウェブなどで自分なりに調べたところ、「自然気胸」はダイビングで禁忌となっていましたが、「外傷性気胸とダイビング」に関する記述を見つけることが出来ませんでした。
主治医に相談したところ、「CTで検査しても問題はなさそうなので大丈夫ではないか?」と言われています。

外傷性気胸の既往歴がある場合、今後もずっとダイビングは出来ないのでしょうか?
今回は体験ダイビングで浅いところに潜るだけなので、その位であれば安全なのではないかと考えています。

医師からの回答

【気胸とは】
何らかの原因で胸膜に穴が開いて、胸膜腔に空気がたまり、肺が縮んだ状態です。
原因は様々で、原因によりダイビング適性に対する考え方も変わります。
自然気胸は再発率が高いこと、水中での再発は危険であることから、ダイビング適性は無いと捉えられています。肺疾患(喘息、肺気腫等)に合併した気胸も、もとの疾患が治っていない以上、再発しやすいと判断するため、同様にダイビング適性が無いと判断されます。

【外傷性気胸とダイビング】
一方、外傷性気胸は治癒していれば、必ずしも危険性は高くないと考えられています。
DANJAPANガイドライン

外傷性気胸は胸部鈍的外傷、鋭的外傷によって生じます。前者は肋骨骨折を伴うこともあり、後者は刺し傷、銃創などで生じます。治療は重症度によりますが、胸腔ドレーン(註;空気を抜くチューブ)を挿入しながら、損傷した胸膜が自然治癒することを待つことが多いと思います(保存治療)。

治癒の判定は、基本的には臨床経過からの判断となり、ドレーン挿入をしながら損傷胸膜治癒(瘢痕形成)を待つ→呼吸での漏れが無いことを確認する、でとどまることが多いです。

治癒後のダイビングに対するリスクですが、可能性でいえば、瘢痕性に治癒した胸膜は健常組織より破れやすい、すなわち水中で再発する可能性がゼロとは言えないと思います。ただし、証明することはできない小さいリスクであると考えます。

ただし、外傷性気胸で肺組織そのものが大きく損傷されている場合があり、その場合は別に考える必要があります(特に鋭的外傷)。
肺損傷の程度によってはダイビング実施前に肺機能検査も望ましいと考えますし、それ以前に、例えば、レントゲンで分かるほどの肺損傷(瘢痕)が残っている場合、ダイビング中の圧外傷発症のリスクがあり、ダイビングは勧めにくいと思います。

「その後順調に回復し、服薬なし、スポーツ(サイクリング、ランニングなど)も問題なし。CTで検査しても問題はない」との質問者からの情報からは、問題となるような肺損傷は無いのではとは推察していますが、主治医に確認してみてください。

上記を簡潔にまとめるのであれば、外傷性気胸後のダイビングにあたって、
1. 破れた胸膜が自然に治癒した部分は特にダイビングで問題となることはないだろう。
2. 肺損傷がひどいと、ダイビングで圧外傷をきたしやすくなるので問題となる。

となるかと思います。

なお、今回体験ダイビングの予定なので危険は少ない、とのことですが、肺の圧外傷はむしろ浅い水深で発症しやすいので、注意して潜られることをお勧めします。

【事務局より】

ケースバイケースでリスクをどのように捉えるか、が判断基準の1つとなるかと思います。
この相談は一般的な回答となりますので、上記を主治医に伝え、判断を仰ぐことをお勧め致します。

なお、体験ダイビングで行う浅場でのダイビングは、確かに一見リスクが小さいように感じるかもしれませんが、「肺の過膨張傷害」というダイビング特有の傷害という観点からは、深場でのダイビングより相対的なリスクが大きいです。
特に気胸を発症した後のダイビングでは、医師のアドバイスのように胸膜が健常組織よりも破れやすいという可能性がありますので、息を止めないようにすることで肺の内圧を高めないようにし、予防に努めることをお勧めします。

―DAN JAPANメディカルチーム

【お知らせ】2018年版 Annual Diving Reportを発行

世界で発生しているダイビング事故の分析、およびアクシデントレポート集
「DAN Annual Diving Report」が発行されました

DANアメリカが編纂している「Annual Diving Report」。
ダイビングの安全性向上を目的としているDANでは、事故の情報を収集し、将来の事故防止に役立てるために分析を行っています。

DAN JAPANは、日本において発生した事故の分析について、2015年版よりレポート作成に協力しています。英語版とはなりますが、以下のリンクより会員以外の方もダウンロード可能です。(名前、メールアドレス等の入力が必要です。)

▶ダウンロードはこちら: Annual Diving  Report 2018 Edition 【DAN America】

【Event】ブルーオーシャンフェスKANSAI 2019

2019年5月18日(土)、19日(日)の2日間、大阪南港ATCホールにて「ブルーオーシャンフェスKANSAI」が開催されます。
「ブルーオーシャンフェスKANSAI」は、西日本のダイビング/マリン関連業界の活性化のきっかけ作りを目的として行われ、今年で3回目の開催となります。国内外含めたダイビングショップやサービス/スクール、器材メーカーや旅行会社に関連メディアなど、業界が一体となって開催される、西日本最大級のイベントです。

【イベント開催情報】
日時:2019年5月18日(土)、19日(日) 10:00~18:00
場所:大阪南港ATCホール(大阪府大阪市住之江区南港北2丁目1-10)
イベント公式ホームページ:https://divingfes.jp/

会場では仮設プールが設置され、体験ダイビングやスノーケリング、SUP体験などが行われます。
まだダイバーではない友達も誘って参加してみてはいかがでしょうか?

そして今年もDAN JAPANとして出展が決定しました!【ブース番号33番】
昨年同様、ブースにて会員のみなさまにプレゼントをご用意してお待ちしております。
プレゼントは、写真に写っている「DAN JAPANロゴ入り反射板(非売品)」です!
各日100個限定となりますのでお早めにお越しください。
※必ず有効な会員カードをご持参ください。写真に撮っておくと便利です。

【終了しました】DAN JAPAN会員様限定 特別招待券プレゼント!

特別招待券をペアでお送りします(登録住所に発送となります)。
ご希望の方はお早めにご応募ください!!
●応募締切:2019年5月9日(木)
●応募方法:report@danjapan.gr.jp 宛てに、タイトル「特別招待券希望」とし、①会員番号 ②お名前 をご入力の上、メールしてください。
※先着順にて受付となります。予定数に達し次第、締切とさせていただきますので、ご了承ください。

また、会場限定で新規入会キャンペーンを行っております。入会を迷っている方も、ぜひブースまでお越しください!