DAN酸素器材及びスクーバ器材でのCOVID-19への対処

DAN酸素器材及びスクーバ器材でのCOVID-19への対処

原文はこちら:
【DAN Oxygen Units and Treating COVID-19】
【Scuba Units: Not Suitable Substitutes for Ventilators】

DAN酸素器材とCOVID-19への対処

個人用の酸素器材をCOVID-19にかかった人に使えるかとDANに問い合わせてくるダイバーの方がいらっしゃいます。この危機的状況の中で援助の手を伸ばそうというダイバーたちの熱意には心から敬意を表しますが、DANでは、この緊急用の酸素器材をダイビング傷害、および、いわゆる溺れ以外の症状で、医療の専門家ではない者が使用することには賛成できません。

現在のような状況においても、こうしたガイドラインを遵守することは重要です。なぜなら、一般のプロバイダーは、とりわけ、併存症の可能性や禁忌(これにはいくつかの呼吸器疾患が含まれます)、ウィルスの伝染性の強さなどについてよく知らないからです。
DANの酸素器材と酸素プロバイダートレーニングは、スクーバダイビングでの傷害と、いわゆる溺れという事態のみを対象にしています。COVID-19の重篤な患者に対処するためには正しい換気量で必要な時間換気を続ける必要がありますが、ボタン操作ができる換気装置(MTV-100)を使う場合でも、そうすることは事実上不可能です。重篤な呼吸障害がある患者では、侵襲性の換気手段(すなわち、気管内挿管または喉頭用マスク)で連続換気と呼気終末陽圧(PEEP)を使う必要があるかもしれませんが、こうしたものはファーストエイド機器ではどれも可能ではありません。


スクーバ器材:換気装置には適していない


DANには、スクーバ器材をCOVID-19との闘いに使えないかという問い合わせがいくつか来ています。残念ながら、スクーバ器材は換気装置として使うには適していません。医療機器でないものを、肺の疾患を持つ人に対する処置に使わないようにしてください;そうしたことで、患者が重篤な傷害を受けるか、死亡する場合もあります。3月22日に、合衆国の「食費医医薬品局(FDA)」が、換気装置の不足を緩和する助けになる、安全で効果的な確かな医療機器を使用することに関するガイドラインを公表しました。詳細については、以下を参照してください。Ventilator Supply Mitigation Strategies: Letter to Health Care Providers または、以下に連絡してください。 DeviceShortages@FDA.HHS.Gov.

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