DAN JAPAN について

「DAN JAPAN」は、1992年(平成4年)1月に発足した、レジャー・スクーバダイビングの安全性の向上を目的とした団体です。全世界で4つの「DAN」(インターナショナルDAN=IDAN)が連携して活動しています。日本では一般財団法人 日本海洋レジャー安全・振興協会が公益事業として運営しています。
DAN JAPAN 会員は現在約9,000名で、世界的には会員数は他の地域のDANとあわせ20万人を超えています。

スクーバダイビングは、水中という特殊な環境下で行うレジャーです。そのため、潜水事故を防ぐための「正しい知識」と十分な「安全対策」が必要です。
さらに、万が一減圧障害を発症した場合の対応には、「潜水医学に精通した医師」および「再圧治療施設等における治療」が必要となります。「DAN JAPAN」は、ダイビング事故者を早期に治療できる体制の確立が望まれたことから、日本での活動を開始しました。

DAN JAPAN 事業は、会員制にて運営されており、レジャー・ダイバーが安全にダイビングを楽しめる環境を整えるための様々なサービスを実施しています。「divers Helping divers」(ダイバーがお互いに助け合う)を合言葉に、緊急サービス、レジャーダイビング保険、安全情報の提供、トレーニング、研究等を通じ、より安全なダイビングを目指しています。

DAN ビジョン&ミッション

DAN JAPANはIDAN(インターナショナルDAN)の一員として、他の地域のDANと「ビジョン」と「ミッション」を共有しています。
DAN JAPANはこの「ビジョン」と「ミッション」を実現するため、日々活動しています。

ビジョン

ダイビングに関連した事故とケガの発生をなくすことを目指して活動します。
DANは、DAN会員・インストラクター・支援者およびダイビング業界全体から、ダイビングの安全・緊急医療サービス・健康・研究・教育の各分野において最も認められ、信頼される世界的規模の組織となることを目指します。

ミッション

DAN は、研究、教育、製品とサービスを通じて、救急医療援助が必要なダイバーを助け、ダイビングの安全を促進します。
DAN は、ダイビング全体の利益を目的とし、専門家による医療情報提供をするため存在します。
「適切な情報・ダイビング事故に対する援助をダイバーに提供すること」、「事故を未然に防止すること」、「ダイビングの安全の促進」が、
DAN の歴史的かつ根本的な目的です。
さらに、DAN はダイビングの安全・医療手当・救急医療の改善に重点を置き、潜水に関する研究と教育を促進し、支援します。
DAN はダイビングの安全を目的として、ダイビング業界全体に共通の課題について、最も正確・最新・明確な情報の提供を目指します。

IDAN ネットワーク

1992年、各国のダイビング事故に対する救急救助システムがDANという名称に統一されました。それに伴い、全てのDANが加盟するIDAN(インターナショナルDAN)が発足しました。言葉が通じない場合でもDAN会員であればDANのサービスをスムーズに受けることができます。

ダイビング事故への対応

レジャー・ダイバーは国境を越えて活動しており、ダイビング事故の発生時には国際的な協力体制が不可欠です。そのため、各地域のDANで救助体制を整備すると共に、IDANによる協力体制が組織されています。IDANは、世界の主だったダイビングサイトや地域を広くカバーし、相互に協力できる体制を取っています。
各地域のDANにより会員に提供されるサービスは若干違います。その為、IDANにおいて、DAN JAPANの会員に向けて以下の会員サービスが提供されていることが周知されています。

①エントリーレベルのCカード以上の
ダイバーレベルであること

②レジャーダイビング保険に
加入していること※1

そのため、海外でダイビング事故にあったとしても、現地でスムーズに救助、搬送、治療、医学的相談を受けることができます。海外での治療費および救援費用は、国内に比べ非常に高額になるため、支払能力などが問題になるケースがありますが、DAN JAPAN会員は一律レジャーダイビング保険の被保険者となり、迅速な対応が可能となります。
海外でダイビングする場合は、DAN会員であることが安心の基本といえます。

  1. ※1会員サービスに基本のレジャーダイビング保険が含まれるのはDAN JAPAN のみです。※2(他地域のDAN では、会員が各自DAN が提供するダイビング保険に加入しています。)なお、「業務中のダイビング」は対象外となりますのでご注意下さい。DAN JAPAN では任意で「業務中の保険」や、「団体補償プラン(さらに手厚い補償をご希望の方向け)の保険」に加入が可能です。
  2. ※2スムーズな対応のために、ダイビング時には必ず有効期限内の会員証を携行してください。

トレーニング・研究の共有

インターナショナルDANでは各DANが協力し、様々なトレーニングの開発や、研究を行っています。
世界中の各地域でのダイビングスタイルは様々ですが、事故の予防、事故が発生した場合に対応するための知識は共通です。
DAN JAPANでも酸素供給法トレーニングを行っていますが、これらのトレーニングはインターナショナルDANで開発されたものです。

リサーチ

ダイビングを楽しく安全に行うために、潜水医学のリサーチはなくてはならないものです。

DAN のリサーチは、DAN の活動の大きな柱のひとつです。
IDAN による国際的な協力で、過去数十年にわたり様々な研究を実施し、ダイビング業界の安全性を向上するために注力をしてきました。
DAN のリサーチは、安全潜水関連の基本的な研究に限らず、「潜水後の飛行機搭乗時間」、「ダイビングの健康における加齢の影響」、「生活習慣病とダイビング」等の多岐にわたるテーマについて研究を行ってきました。これらの研究は、潜水の人体に与える影響や症状を解き明かす大きな助けとなっています。
DAN は、リサーチをただ積み上げるのみならず、その成果を各会員やパートナーの方々と共有したいと考えています。ウェブサイト、ダイビング事故の分析、講習会やセミナー、そしてトレーニングを通じて、今後も情報の提供を図っていきたいと考えています。私達DAN の願いは全ての会員やパートナーに安全潜水についての高い意識と知識を持ち、必要に応じてその知識を利用してもらうことです。
これらの研究活動は、会員の皆様の会費の一部を原資としています。DAN の規模が大きくなればより大規模な研究を行うことができます。今後も「安全潜水に関するリサーチ」という重要な使命を継続する為に、是非ご協力をお願いしたいと考えています。

「Divers Helping Divers」・・・・ダイバーがダイバーを助ける。

私たちはこの精神で、今後も活動を継続してゆきます。
ダイバーの皆様にもDANの精神にご賛同頂き、楽しくて安全なダイビングを実現するお手伝いをお願いします。

各国DANの緊急連絡先

日本におけるホットラインと同じですが、それぞれの母国語もしくは英語による対応となります。

  • 緊急に関わる医療センター等に接続。基本的に24時間365日対応。
  • 応急処置、潜水病についての相談、アドバイス、再圧チャンバー設置施設の紹介など。
  • ホットラインは会員用となりますのでご注意ください。
DANアメリカ
DAN アメリカ
担当エリア
アメリカ、カナダ
緊急ホットライン(コレクトコール可)
+1-919-684-9111
DAN ブラジル
担当エリア
ブラジル
緊急ホットライン
+1-919-684-9111(コレクトコール可)
0800-684-9111(ブラジル国内)
DAN ワールド
担当エリア
カリブ海諸国、プエルトリコ、ミクロネシア連邦とメラネシア(フィジー以外)、グアム、バハマ、バージン諸島(米領・英領)、中南米諸国、下記DANの担当地域外
緊急ホットライン(コレクトコール可)
+1-919-684-9111
DANヨーロッパ
担当エリア
ヨーロッパ全域(地中海沿岸地域、 紅海沿岸諸国、ペルシャ湾岸を含む中東諸国、インド洋沿岸諸国(赤道以北)、インド/スリランカ以西、その他関連地域)ヨーロッパ領地/保護領
緊急ホットライン
+39-06-4211-8685
DANアジア・パシフィック(AP)
担当エリア
オーストラリア、ニュージーランド、南太平洋諸国、インドネシア、ポリネシア、東南アジア、インド、中国、タイ、台湾、 韓国
緊急ホットライン
  • DESオーストラリア:英語のみ
    1-800-088-200
  • (オーストラリア国内無料)+61-8-8212-9242
  • (オーストラリア国外)DESニュージーランド:英語のみ
    0800-4337-111
  • (ニュージーランド国内)DAN AP韓国:韓国語
    055-549-0912
DAN南部アフリカ
担当エリア
南アフリカ共和国、スワジランド、レソト、ナミビア、ボツワナ、ジンバブエ、モザンビーク、アンゴラ、ザンビア、ザイール、 マラウィ、タンザニア、ケニア、マダガスカル、 コモロ諸島、セイシェル、モーリシャス
緊急ホットライン

0800-020-111

(南アフリカ共和国内)
+27-828-10-60-10
(南アフリカ共和国外/コレクトコール可)

DAN JAPAN 概要

事業所在地
神奈川県横浜市中区本町4丁目43番地A-PLACE 馬車道9階
9F, A-PLACE Bashamichi Bldg., 4-43 Honcho, Naka-ku , Yokohama-city, Kanagawa 231-0005 JAPAN
電話番号
FAX番号
045-228-3063
設立
1992年1月
January, 1992
受付時間
平日 10:00 – 16:00
Monday – Friday
休日
土曜・日曜・祝日
Saturday , Sunday and National holidays
E-mail
メールでのご連絡はこちらからご連絡ください。
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